消えた3人の謎
3人の男がラブホテルに入りました。
ホテルの主人が、一晩30ドルの部屋が空いていると言ったので、3人は10ドルずつ払うことにした。男たちが部屋で何をしているのか気になったホテルの主人は、部屋代が本当は25ドルだったことにして、余計にもらった分を返すという口実で、男たちが何をしているのか探るようにボーイに命じました。主人から返金分の5ドルを預かったボーイは「5ドルでは3人で割り切れない」と考え、自分のふところから1ドル出して、3人に2ドルずつ返そうとしました。
ボーイが男たちの部屋をノックしても返事がありません。鍵がかかっていなかったのでボーイはドアを開けました。ところが部屋に3人の姿はありませんでした。
さて、整理してみましょう。3人の男は結局、部屋代を10ドルずつ出したことになり、計30ドル。それにボーイが出した1ドルを足すと31ドル。 この1ドルはどこから現れたのでしょうか。もちろんボーイのふところからです。
問題は3人の男は何のためにラブホテルに入ったのか、そして、なぜ消えたのかです。どうです、あなたにこの謎が解けますか?
「3人の男は何のためにラブホテルに入ったのか」。答えは、3人の男のうち2人は宿泊するために、もう一人の男はホテル代を支払うためです。そして第3の男が「なぜ消えたのか」の答えは、ホテル代を支払うという用が済んだからです。だから「部屋には3人の姿はありませんでした」が2人の姿はありました。ちなみに2人は泥酔し、部屋に鍵をかけるのも忘れ、深い眠りについていたとさ。
この物語は3人の男A、B、Cがとある飲み屋から出てくるところから始まる。
A「やばい、あと10ドルしかない。」
B「俺もだ、これじゃタクシーで帰るのは無理だな。終電は出てしまったし。」
A「そういえば、お前の家はこの近くじゃないか。泊めてくれよ」
C「いやだよ。それより向かいにホテルがある。そこに泊まれば?」
B「ホテルって、ラブホじゃないか。」
C「贅沢言うな。野宿するよりましだろ。」
A「それより俺とBの全財産は20ドルだ。これでホテル代が払えるか?」
C「わかったよ。足りない分は俺が立て替えてやる。」
こうして3人の男はラブホテルに入りました。めでたし、めでたし。