シュレディンガーの狸

このブログがなぜ"シュレディンガーの狸"と名付けられたのか、それは誰も知らない。

言語学

素麺と鎌足とSTAP細胞

素麺を食べようとして、生姜がないとき、しょうがないから山葵を使います。 というようなしょうもないつかみからはじまった今回の記事は「仕様がない」と「仕様もない」の違いについて考察します。 ところでこの間、長い間、ブログの更新を怠り、読者の皆様…

「ニモ」と「デモ」のお話

といってもファインディング・ニモがデモ行進をしたときの話ではありません。私は妖術使いではないという話です。 事件は会議室で起こっているのではない、どこにも起こっていないのだ。(どこにも無い!)あるいは事件は会議室で起こっているのではない、ど…

数とは何か? ~数の単位としての複素数の考察~(4)

数の単位ψ=e^iθについて dψ/dθ=iψ ここでθ=Htと定義すれば dψ/dt=(dψ/dθ)(dθ/dt)=iHψ さらに複素数の大きさは実数でなければならないので虚数単位iを左辺に移行する。 -idψ/dt=Hψ (式D) このとき右辺に存在する積は〈H,θ〉と表示される複素数に見える。た…

数とは何か? ~数の単位としての複素数の考察~(3)

虚部が0である複素数を実の複素数といい、逆に実部が0の複素数を虚の複素数という。 i~[0,1] と定義される虚の複素数iは特別な存在である。 Q~[q,0]、Qi~[0,q] すなわちiを掛けるということは、実の複素数の実部と虚部を交換し、実の複素数を虚の複素数に変…

数とは何か? ~数の単位としての複素数の考察~(2)

数記号を名、例えば「実数」という名で定義しようとするとき、式という形式を使用することはできない。そこで”a=実数”と記述する代わりに、私は a~実数 (文A) と記述する。記述「~」左右いずれか(または両方)に非数学的対象を配置する表現形式を文という…

数とは何か? ~数の単位としての複素数の考察~(1)

私は、この問において「数」という名を学術用語として用いているのではない。したがって以下の考察において数式は登場するものの、私の考察は、その本質においては数学とは無縁である。強いて言えば、私は数学の基礎にあるものについて論じているのである。…

「シュレディンガーの狸」の謎に迫る。

私は、私のブログのタイトルが、なぜ「シュレーディンガーの狸」なのかという難問について、ずっと考え続けてきた。そして、ついに答を見つけ出した。 みなさんは、かの有名な「シュレーディンガーの猫」についてはすでにご承知のことと思うので、ここでは説…

アキレスと亀

ゼノンのパラドックスとは次のようなものである。 アキレスは,亀を後方から追いかける。アキレスが、はじめに亀がいた場所にたどり着いたとき、亀は前方にいる。またしてもアキレスは亀のいる場所を目指すが、その場所にたどり着いたとき,亀はやはり前方に…

無意味な「あり」のママの「有り」には意味がある。

AはXに有り 「敵は本能寺に有り」という名言(?)があるが、「AはXに有り」という文には色々な意味がある。そのひとつとして「AはXとして存在する」という意味もある。 「Xに有り」の助詞「に」と動詞「有り」が融合し、助動詞「なり」が誕生した。 「Xなり…

初めに言葉ありき。

だが、その言葉にはまだ意味は無かった。 その言葉とは「無い」という形容詞である。 日本人は誰もが意味もなく「ナイ」「ナイ」と発音していた。 形容する言葉は有るが、形容される言葉(名詞)はまだ無かった。 次に「これ」という言葉が生まれた。 人々は…

象は鼻が長い、そして私は頭が痛い(2)

感情形容詞は感情を表現しているのであって、それを形容しているのではない。 では感情形容詞が形容する対象は何であるか? 感情と感覚は共に感じるものであるという点で共通する。 そこで感覚形容詞なるものについて考えよう。 感覚形容詞とは対象が人間の感…

象は鼻が長い、そして私は頭が痛い(1)

「象は鼻が長い」という文章における主語は「象」か、それとも「鼻」か? まずはっきりさせねばならないのは、そもそも主語とは何か、という問題である。 英文では主語が何であるかは明確である。 そこでまず「象は鼻が長い」という日本語の文を英訳してみる…

三原じゅん子さんにお伝えしたいこと

<a href="http://www.takarashuzo.co.jp/takarahatakara/" data-mce-href="http://www.takarashuzo.co.jp/takarahatakara/">宝は田から〜私たちの原点〜 | 宝酒造株式会社</a>…

お願いしてもいいかな?

まず以下の文章を読んでいただきたい。 「無い」という記述を、「無い」というひとつの語だけで構成される文であると考えるならば、その文には主語が無いことになる。したがって「無い」という文は何が無いかを示している。 さてお願いですが、この文章を英…

感動はいらない、笑いをください、と声を大にして言いたい 今日この頃である。

小保方さんの反論会見をパロったコントが中止になるかもしれない、というニュースが流れた。もしこのニュースがなければ、私はそのようなコント番組の存在を知らずに見逃してしまっていただろう。私は最近、ほとんどテレビを見ない。しかし結局、そのコント…

沈黙の意味(最終回)

前回の講義は 諸君が日々発することばなどとは比較にならないほどの重い意味が、沈黙にはある。 というところで終わった、はずである。 今日は、その続き、そして最終回である。 諸君はなぜ、ぐだぐだ、年中無休で話をするのか? そう、人は沈黙の意味の重さ…

沈黙の意味(第1回)

ことばには意味がある。 話すということは、ことばを発することであり、 それはまた意味を創造する行為でもある。 ということは、話さない、つまり沈黙するということは意味を創り出さないのか? 否、断じて否、である。 諸君が日々発することばなどとは比較…