シュレディンガーの狸

このブログがなぜ"シュレディンガーの狸"と名付けられたのか、それは誰も知らない。

ウィトゲンシュタイン

正方形は長方形である?

この疑問が思い浮かぶのは、われわれが何となく(直感的に)「正方形は長方形ではない」と思っているからである。もちろん数学的には「正方形は長方形である」。長方形は4つの角の角度がすべて等しい四角形と定義され、正方形は4つの辺の長さが全て等しく、4…

元始、女性は太陽であった(3)~「新しい女」と「神の奴隷」~

「青鞜」創刊の辞『元始、女性は太陽であった』は、現在では女性解放運動を象徴することばとなっているが、それが書かれた当時、雷鳥はそうした思想よりも禅の思想に惹かれていた(前々回の記事で紹介した心中未遂事件において雷鳥は「いやはや呆れ返つた禅…

元始、女性は太陽であった(2)~凡人に潜む天才~

元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。 今、女性は月である。他によって生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である。 『元始、女性は太陽であった』の冒頭である。雷鳥は同時代の女性を男性に依存・隷属するしかない「病人」に…

元始、女性は太陽であった(1)~平塚雷鳥誕生秘話~

「これって、狸さんが取り上げる話題になるかもね」とため息さんに言われたからではありませんが、ネタ枯れでブログの更新を怠っていた私に、学さんは格好のネタをくれました。 女性が男性より優位にたつものは、疑いもなく、女性は子供を生める性であること…

命題「AならばBである」について語る。

学とみ子さんが紹介したベン図は十分条件と必要条件についての「ベン図(包含関係)による覚え方」を示したもので、命題「AならばBである」については何も語っていない。なぜなら「集合Aが集合Bの部分集合である」の定義が「xがAの要素であるならばxはBの要…

「シュレディンガーの狸」の謎に迫る。

私は、私のブログのタイトルが、なぜ「シュレーディンガーの狸」なのかという難問について、ずっと考え続けてきた。そして、ついに答を見つけ出した。 みなさんは、かの有名な「シュレーディンガーの猫」についてはすでにご承知のことと思うので、ここでは説…

「掛けられる数」と「掛ける数」の区別は重要か?

giveme5.hateblo.jp 上記記事について、takehikomさんからコメントをいただいた。takehikomさんは掛け算の順序問題に精通しておられるようで下記記事では色々な記事がまとめられている。 d.hatena.ne.jp その記事のいくつかを読み、教育の素人が考えたことを…

掛け算順序「自由派」の片瀬久美子さんが掛け算の順序が自由でないことを認める?

giveme5.hateblo.jp giveme5.hateblo.jp giveme5.hateblo.jp 上記記事で述べたことを要約する。 単位には数学的単位と言語的単位(助数詞)がある。 言葉を話すことができる子供はすでに言語的単位を把握しているが、数学的単位は把握していない。 数学的単…

助数詞から単位へ(補足)

giveme5.hateblo.jp この記事のコメント欄で、掛け算を習う前に単位を習うという指摘があった。しかし、いくら新たな単位を習っても、子供はそれを助数詞として把握するはずである。 私は前回の記事で「数式の中には単位を記述してはいけない」と指摘した。…

助数詞から単位へ~「かけ算の順序」論争に寄せて~

先生は生徒に算数のテストを配った。そのテストには「プリンが3個ずつ入ったパックが4パックあります。プリンは全部で幾つありますか」という問題が書かれていた。 A君は「3×4=12」という式を書き、そして答えの欄に「12個」と書いた。 B君は「4×3=12」とい…

子曰、士志於道、而恥惡衣惡食者、未足與議也。

この漢文は孔子の論語 里仁第四の九 悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与に議るに足らず | ちょんまげ英語日誌からの引用である。 子曰わく、士、道に志(こころざ)して、悪衣悪食(あくいあくしょく)を恥ずる者は、未(いま)だ与(とも)に議(はか)るに足らず。 と読む…

ウィトゲンシュタインは『資本論』を読んでいた!?

あるブログでピエロ・スラッファという経済学者の存在を知った。 ピエロ・スラッファ(Piero Sraffa、1898年8月5日 - 1983年9月3日)は、イタリア出身の経済学者。ケンブリッジ大学などで教授を務めた。カフェテリア・グループの一人。「サーカス」(ケイン…

「ウィトゲンシュタインのパラドックス」という        クリピキの捏造

ウィトゲンシュタインは『哲学探究』第201節で次のように述べている。 われわれのパラドクスは、ある規則がいかなる行動のしかたも決定できないであろうということ、なぜなら、どのような行動のしかたもその規則と一致させることができるから、ということで…