【衝撃の事実】Schrödingerの猫は狸だった!!
Schrödinger博士が奇妙な毒ガスをつくりだしたことは、みなさんご存知であろう。
その毒ガスを吸った人は、目の前にいる生物が生きているのか、死んでいるのかわからない状態になる、博士はそう説明した。
そんな毒ガスがなんの役に立つのか?
という世間の疑問を振りほどいて、博士は人体実験を強行した。
博士は実験室でこの毒ガスを10人に吸わせ、おもむろにそれらの人の前に猫を持ち出した。
そうすると10人中10人がすべて
「この猫は生きているのか、それとも死んでいるのか?」
と言い出した。
これはヤラセだ、という世間の風評を意に介することなく、
博士は実験の成功を宣言した。
ところが実験台となった人の一人が隠しカメラで実験の模様を撮影していたのである。
そこに映っていた生き物、それは猫ではなかった。
なんと、その生き物は狸であった。
実験台となった人たちはたんに狸に化かされて、あらぬことを口走ったにすぎない、
これが事の真相である。
(おしまい)