「よくもぬけぬけとSchrödingerだと?!」
もうひとつ、わたし的に見逃せない「有志の会」のコメントを見つけたので、ツッコミます。 - Schrödingerの狸に対して上記、意味不明のコメントをいただき、ありがとうございます。コメントが意味不明なのは、私の言いたいことが伝わらなかったのではないかと考え、ここで補足説明させていただきます。
まず「有志の会」さんが「見過ごせない」とした古田彩記者のTwitterコメントは以下の通りです。
『遠藤氏の論文は、小保方氏らがSTAP細胞から作ったと主張していた『FI幹細胞』の遺伝子データを解析し、既存の合成細胞であることを指摘したもの。』
なぜ、このコメントが見過ごせないのか、「有志の会」さんは、その理由を次のように述べています。
これも悪質な印象操作で、FI幹細胞は全て若山照彦博士(現・山梨大学教授)がSTAP細胞から制作しています。それは理研の調査報告書に明記されています。
額面通り受け取ると、『既存の混合である』『FI幹細胞』を小保方さんが作製した…んだろうと受け取りかねない表現をしています。
しかし古田さんのコメントを「額面通り受け取ると」FI幹細胞を作成したのは、誰だかわかりません。確実に言えるのは「小保方さんら」は「主張していた」の主語であるということです。もちろん「小保方さんら」は「主張していた」と「作った」の両方の主語であると解釈することもできます。しかしその場合でも 「FI幹細胞は全て若山照彦博士(現・山梨大学教授)がSTAP細胞から制作して」おり、そして、そのSTAP細胞を作ったのは小保方さんですから、「小保方さんら」がFI幹細胞を作ったと表現することは不当ではないといえます。もちろん、その場合、「若山さんら」を主語にしても、不当ではないのですが、それはあくまで「作った」の主語に限定されます。「小保方さんら」は「主張していた」の主語でもあります。そして最初に(FI幹細胞は)「STAP細胞から作った」との主張がなされたのはNaturに記載された論文においてです。その論文の筆頭著者は小保方さんですから、「主張していた」の主語は「小保方さんら」になるのは当然です。
ちなみに「あの日」ではSTAP研究の主役は若山さんであったとされています。それが真実であるならば、小保方さんは筆頭著者になるべきではなかった。