Yoko Nagayamaという名が登場するSTAP関連の英文記事
たぶんSTAPというか、小保方晴子さんについて論じた記事だと思うのですが、何せ英文なのでひょっとしたら間違っているかもしれません。記事のタイトルを私なりに日本語に訳すと「日本の不思議な少女の画期的な力」となりますが、間違ってるかもしれません。
この記事は次のような一文で始まります。
There is one surprising thing about Japan’s male-dominated — some may say rabidly misogynistic — society
確かに日本社会は欧米と比較すれば男性優位と言えるかもしれませんが、rabidly misogynistic(気違いじみた女性蔑視)とまで言うのはいかがなものかと思うのですが、それは措くとして、そのような日本社会でもone surprising thingが女性に救いをもたらしていると記事は指摘します。
But at the same time,the modern Japanese women can find solace, encouragement and inspiration
ではmodern Japanese womenは何にsolace, encouragement and inspirationを見出すのでしょうか。それが不思議少女Yukikoです。Yukikoは雪子、雪が解ければ何になる? 正解は水、ではなく春です。つまり不思議ちゃんYukikoはHarukoという女性になるのです。ただしHarukoという名の女性はこの記事には登場しません。登場する名はAliciaです。おそらくこの名は「不思議の国のアリス」にインスパイアされたものであると推測されます。このようにこの記事はa way that other forms of fiction can rarely matchで fictionを語りつつ、そこに事実との一致を見出すという方法で書かれています。
記事では
Yukiko is akin to a life-support system
と述べています。その意味を私なりに解釈すると次のようになります。すなわちYukiko(少女時代の晴子)はgirlish innocenceとdark violenceの融合物であり、彼女の少女時代はその非本質要素(girlish innocence)を隠れ蓑にすると同時に、本質(dark violence)を開花させるために生命を維持させるためにあるにすぎないのです。問題はAlicia(大人になった晴子)であり、記事は彼女について次のように述べます。
Alicia, though she looks so frail, is not the helpless angel Alicia is smart, calculating and strong-willed.
ひとこと言わせてもらえればsmartよりもcleverの方が適切かと思折れます*1
そして記事は次の一文で締め括られている。
As any woman knows in her heart, life would be unbearable without a healthy dose of fantasy.
中には「健康的なファンタジー」よりも「病的な妄想」を必要とする女性もおられるようですが…。
なおYoko Nagayamaという人物はこの記事ではたんなる添え物にすぎないので、紹介は割愛し、以上で私が小保方さんの事について述べていると理解した記事の紹介を終わります。そして、それが本当に小保方さんについて述べた記事なのかどうかは皆さんの判断に委ねます。
記事の現物はこちら。
https://www.japantimes.co.jp/culture/2016/03/16/films/transformative-power-japans-magical-girls/
*1: clever は「頭の回転は速いが、(しばしば)深さに欠ける」ことも意味し、「ずる賢い」という意味を伴うことがある。https://ejje.weblio.jp/content/clever