シュレディンガーの狸

このブログがなぜ"シュレディンガーの狸"と名付けられたのか、それは誰も知らない。

え、虫? 違うよ、m氏だよ

というわけで、出オチである。ちなみに「出オチ」ということばを知ったのはつい最近である。もう少し前に知っていれば、前々回の記事「走れm (上) 」も出オチで済ますことができたかもしれない。

メロス(meros)は他人が自分をmと呼ぶことに激怒した。自分の名からerosを省略することが許せなかった。

これ、結構、笑えると思う。少なくともこの記事のオチに比べれば、笑える。無理にオチを付けようとして、下ネタに頼ったおかげでとある女性から

今回の狸さんのエントリーは、いつもと違った雰囲気で正直なところ好みではなかったのです。

と軽蔑されることになってしまった。 しかしこれで私に対する疑惑「生物学の業界では名前の知られた有名な学者ではないか」が解消されたのは不幸中の幸いである。

ちなみに出オチとは「最初がクライマックスでありその後は痛々しい雰囲気に陥ることを表す」ことばであり、したがってこの記事は徐々に痛々しくなる予定であり、読者に読み続けることを強制するものでないことを予め断っておく。

私が「出オチ」ということばを知ったのはこの記事を読んだときである。で、まけもけさんは

他に「さん付け」したい人としては、STAP細胞の小保方さんです。小保方と「呼び捨て」にするのはちょっと忍びない。

と仰っておられるのであるが、私も同感である。しかしmについては「呼び捨て」にするのはまったく忍びなくないのであるが、あえて「氏」を付けた理由を説明することは忍びない。

ところでNHKは小保方さんを「さん付け」したくないらしく、なんと「リーダー付け」してしまったのである。

STAP細胞問題で耳目を集める小保方晴子氏のことをNHKが「小保方リーダー」と呼んでいて違和感があった。リーダーという言葉はあらゆる組織やグループの長を表すときに使うものだから「小保方研究員」とするほうが無難だと思うのだが、NHKには独自の考えがあるのだろう。

NHKの独自の考えを忖度するに、研究不正した人を「研究員」と呼ぶのはいかがなものか、といったところだろうか。しかし「リーダー付け」するのも、やはりいかがなものか、と私は思うわけなのである。

違和感を抱いたこの「リーダー」という呼び方で思い起こされるのが、芸能人や著名人が逮捕されたときにしばしば行われる「容疑者」の奇妙な言い換えである。

この「リーダー付け」の起源をたどると稲垣吾郎さん出会う。稲垣さんが逮捕されたときに使われた「稲垣メンバー」だ。この「メンバー付け」は最近、TOKIO山口達也さんが書類送検されたことで復活した。「メンバー」が「容疑者」の言い換えなら、小保方さんを「リーダー付け」したNHKには彼女に対する悪意があったと思料されるのであるが、残念ながら擁護派の誰一人として「リーダー付け」に抗議する者がいなかったのは誠に遺憾である。「研究員」と呼ぶのはいかがなものかと思ったのなら、普通に「さん付け」でいいんじゃない。どうしても「さん付け」したくないというNHKの執念を感じる。この執念が小保方さんを女子トイレまで追い詰めたのである。

だがこの先、小保方さんが呼び捨てにされる可能性がないわけではない。

新聞(一般紙)やテレビでは、基本的に人物を呼び捨てすることはありません。「~さん」「~大臣」など、敬称や肩書きをつけます。ただ、スポーツ記事における選手と、芸能記事における芸能人は別。この場合は原則として呼び捨てです。

彼女が芸能人として活躍する可能性は大いにある。そのとき「小保方晴子」と呼び捨てにされるのである。それはそれでいいんじゃない、と私は思うのであるが、もう一つの可能性もある。それは日記を読んで思ったのであるが、研究に未練があるようで、研究職に復帰する気もなく、何となくなげやりな感じがするのである。そういうわけで彼女がスポーツ記事で取り上げられる可能性もなくはない。「小保方晴子日本陸上女子投げやりで日本新」といったかんじで。

 

つい最近、酔った勢いで『小保方晴子日記』を買ってしまった。ついでにこんな本まで。

おちゃめに100歳!  寂聴さん