シュレディンガーの狸

このブログがなぜ"シュレディンガーの狸"と名付けられたのか、それは誰も知らない。

mに感動します

m氏の何に感動したかについては、おいおい話すとして、まず「感動した」と言えば思い出すのが、小泉純一郎元首相である。

「痛みに耐えてよくがんばった!感動した!」

横綱貴乃花(当時)が優勝したときに小泉さんが贈ったことばである。その貴乃花さんであるが現在、相撲協会の中で孤立しているようである。ちょうどため息ブログの中でm氏が孤立していたように。違うのは貴乃花さんはズル(八百長)はしなかったし、他の力士がズルすることも認めない姿勢を貫いているが、m氏はズル(ダブハン)し放題だという点である。

ではダブハンを使う人物はどういう性格の持ち主なのか?

総じて、自分に自信のない人が多いという事。
何かコンプレックスがある、というよりコンプレックスの塊かもしれない。

〔中略〕

そして何故か、十中八九ダブハンをやっている人は相手もダブハンをやっていると思い込んでいる。

確かにm氏が「自分に自信のない人」であることは、彼が元PTA会長であることを自慢していることで明らかだ。自分に自信がある人は肩書などを開け散らかさない。「元PTA会長」なら、なおさらだ(それが自慢になるという考えがけっこう恥かしい)。また、すぐに「人間のクズ」等という罵倒語を持ち出すのは、彼のコンプレックスがなせる業と言える。そしてm氏は「mに反する意見を述べる」人をすべてため息さんにしてしまう。つまりm氏は相手もダブハンしていると思い込んでいるのだ。

m氏は検閲されるということがわかっているのに、ため息ブログに繰り返しコメントしていた。彼のこの無駄なエネルギーはどこから湧いてくるのか。言うまでもなく「STAP教」というカルト宗教による洗脳である。ちなみにこの教団もm氏を持て余しているらしく、とある教団の施設では彼を出禁にしたらしい。

ところで洗脳という点では貴乃花さんも同じだと思う。貴乃花さんの「ズルはいかん」という信念は、スポーツマンシップという既成の概念に依拠しているのではなく、「相撲道」というカルト的思想から生まれているようなのだ。

そしてやはり、日本国体を担う相撲道の精神、相撲道の精神とは、角道と言います。角(くら)べる道と書きます。私どもが相撲協会教習所に入りますと、陛下が書かれた角道の精華という訓があります。これを見て、いちばん最初に学びます。
この角道の精華に嘘つくことなく、本気で向き合って担っていける大相撲を。角界の精華を貴乃花部屋は叩かれようが、さげすまれようが、どんなときであれども、土俵にはい上がれる力士を育ててまいります。

私はこの「叩かれようが、さげすまれようが」という表現に、この人洗脳されているなと感じてしまうのだ。

そもそも相撲協会が本気で八百長を撲滅しようとしないのは、それをすれば相撲自体が成立しないからではないか。現在の相撲界では「本音(八百長黙認)と建前(八百長あかん)を使い分ける相撲協会」対「カルト思想に洗脳され信念を曲げない貴乃花親方」という構図が成立し、にっちもさっちもいかなくなっている。

この局面を打破するには相撲協会が「相撲はスポーツではない」と脱スポーツ宣言をするしかないと思う。そもそもスポーツにはルールがある。そしてルールは合理的でなければならない。しかし土俵という存在が相撲のルールの非合理性を象徴している。なぜレスリングや柔道のように平面で試合をしないのか。さらに言えば体重別に階級に分かれていない格闘技など相撲以外のスポーツに存在するだろうか。それに審判(行司)は、なぜあんなに動きにくい恰好をしているのか。

では相撲がスポーツでないとすれば、それは何にカテゴライズされるのか。伝統芸能である。そうすれば私が先に挙げた相撲の「ルール」の非合理性も一言で説明がつく。それが伝統だから、だ。相撲が芸能だとすれば八百長もズルではない(そもそも「八百長」ということば自体、相撲に由来する)。能や狂言にストーリーがあるように、相撲にも最後が最初から決まっている取り組みがあってもいい。それがエンターテインメントとして楽しめれば。相撲にはプロレスほどのダイナミックさはないが、その代わりに伝統がある。プロレスは外来種であるが、相撲は純国産の格闘エンターテインメントである。今、相撲協会に求められるのは相撲を格闘エンターテインメントとして演出することである。

そうなれば貴乃花さんの居場所は相撲協会ではない。ガチンコを貫いた横綱「貴乃花」は十分尊敬に値する。しかし、彼がその信念を曲げていれば、もう少し長く、横綱として活躍できたのではないか。いずれにせよ、すべての力士に「貴乃花」になることを要求するのは酷である。

同様にm氏の何に感動したかの説明を私に要求するのも酷というものである(オチが思いつきませんでした m(__)m)。

 

mで思い付いた映画

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