シュレディンガーの狸

このブログがなぜ"シュレディンガーの狸"と名付けられたのか、それは誰も知らない。

ryobuさん : 超弩級の妄想

ryobuさんが私の記事「STAP細胞:超弩級の妄想!」で

超弩級の妄想」の続きを私のところに書かれても困ります(笑)

とコメントされたので、ここでその続きを書くことにする。

小保方氏が研究してきた物理化学的刺激によって生じるOct4陽性スフェア細胞の実験は正しいし、そして若山氏が小保方氏の作ったOct4陽性スフェア細胞から「特殊な手技」で作ったキメラマウスや幹細胞株化の実験も正しく行われたのではないかと思う。

Stap事件-若山氏の「特殊な手技」が記載されなかったSTAP論文 - ryobu-0123のブログ

小保方さんが行った「Oct4陽性スフェア細胞の実験は正しい」ことは私も認めてもいい。ただし、その細胞は無能性細胞であり、すでに棺桶に片足を突っ込んでいるという前提で。だから「小保方氏の作ったOct4陽性スフェア細胞から『特殊な手技』で作ったキメラマウスや幹細胞株化の実験」は正しく行われたとは思わない。調査報告書を読めば、キメラも幹細胞も誰かが作ったES細胞から作られたと思う方が自然である。

STAP論文は、若山氏抜きで、笹井氏と小保方氏によって完成された。
ところが、小保方氏も笹井氏も「特殊な手技」を知らないから、ネーチャー論文中の若山氏の実験データ記載内容に「特殊な手技」が表現されないまま、笹井氏の論文技術によって何故か受理されてしまったのがSTAP論文だった。
そのことに気づくのは若山氏しかいない。
当然のことながら、STAP論文通りのトレースでは再現できない論文であることに若山氏は愕然としただろう。
この論文を是とするなら、その責任の全ては若山氏が被り研究者生命を奪われる破目に陥ってしまう。
だから、どんな手を使ってでも若山氏は率先してSTAP論文を撤回しなければならなかった。

 もし、STAP幹細胞が「特殊な手技」を用いなければ作れないとすれば、その「特殊な手技」が記載されていないSTAP論文には、そもそもSTAP幹細胞の作り方が記載されていないことになる。そのような論文が「笹井氏の論文技術によって何故か受理されてしまった」というのはryobuさんの超弩級の妄想である。「そのことに気づくのは若山氏しかいない」どころが、ド素人でも論文の不備に気付く。

 もちろんSTAP幹細胞の作り方はSTAP論文に「あっさり」と書かれていた。

あっさり書かれていましたが、STAP細胞からSTAPSCに変化させるACTH-LIFの開発だけでも大発見で、いろいろと苦労されたに違いないことはわかります。

 Messageにおける「べ」さんのコメント

そう、STAP細胞は「特殊な手技」など用いなくとも、ACTH-LIFで培養すれば「簡単に」できちゃうのである。

たとえば細胞の樹立がなかなかできず、STAP細胞を注入したキメラ胚を使って初めて樹立に成功したデータは、当初それだけで論文にするつもりでしっかりした表と解析を行っていたのですが、途中から直接簡単に樹立できるようになり、葬り去られました。

MessageにおけるCumulina(若山さんだと思われる人)さんのコメント

若山氏が「特殊な手技」を小保方氏に教えていなかったし、小保方氏が徹底して「特殊な手技」の教えを乞うべき重要事項だったのに、「特殊な手技」を抜きにしてネーチャー論文をまとめたことで重大な齟齬が生じたからである。

2017年2月26日を最後にブログを更新されなかったryobuさんはSTAP人であることを止めたと思っていたのだが、2014年1月に発表されたSTAP論文の「重大な齟齬」を2018年1月に指摘するために復活したとすれば、恐るべき執念である。ちなみにこの「重大な齟齬」を指摘したのは、私の知る限りryobuさんが初めてである。

確かに若山さんは最初はSTAP細胞を胚に注入するという「特殊な手技」を使って幹細胞を作った。そしてその作り方はSTAP論文とは別の論文として発表するつもりで研究を続けた。そしてこの論文の執筆は小保方さんの宿題であったが、研究を主導したのは若山さんである。

小保方氏が理研の若山研客員時代に若山氏の指導下で「アニマルカルス論文」に挑戦していた時に、幹細胞株化の論文化の宿題を与えられたが、それは若山研での宿題であった。若山氏はまさか「特殊な手技」を小保方氏が習得せずに去っていくとは考えていなかっただろう。

 小保方さんは「特殊な手技」を習得する必要はなかった。いつのころからかはわからないがSTAP幹細胞は培養皿の中で「簡単に樹立できるようになり」若山さん主導の研究は「葬り去られ」たのであるから。

ところが、「特殊な手技」を知らないにもかかわらず、若山研から離れ、理研CDBのRULに採用されて、そこでその宿題を彼女がSTAP論文に盛り込むとは若山氏は思っていなかっただろう。

 「その宿題」とは「幹細胞株化の論文化」のことであろうから、それを「STAP論文に盛り込む」とは「特殊な手技」を使わずに「幹細胞株化」する方法を記載したと理解するしかないのだが、だとしたらそれは当たり前の話である。幹細胞が「簡単に樹立できるように」なったなら、「特別な手技」は無用の長物であり、記載する必要はないのだから。

ところで小保方さんは『あの日』で幹細胞樹立に「特殊な手技」が必要だと述べている。ただし、その手技が具体的にどういうものなのかについては何も語っていない。 他方でCumulinaさんは「STAP細胞を注入したキメラ胚を使って初めて樹立に成功した」と小保方さんと比較すればより具体的に語る。ところが若山さんは最初から「ES細胞に適した培地」に「STAP細胞を移して培養する」と「簡単にできた」と語る(『捏造の科学者 STAP細胞事件』p107)。

私は、Cumulinaさんは嘘をついていないと思う。すると小保方さんも、曖昧なことしか言っていないことは別として、少なくとも嘘はついていないと思う。とすれば嘘をついているのは・・・・・・。そこから私の妄想が始まるのであった。 

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