シュレディンガーの狸

このブログがなぜ"シュレディンガーの狸"と名付けられたのか、それは誰も知らない。

冷静と情熱のあいだ

前回の記事『たったひとりの男(女かもしれない)の力で、 アナーバーは京都を制した!!! 』で述べたとおり、当ブログの訪問者を住民訪問率(A地区からの訪問者数÷A地区の人口×100)でランク付けすれば、

1位 新宿区(0.1114%)

2位 港区(0.0952%)

3位 千代田区(0.0776%)

となる。実はこれと同じ順位を示すデータが存在する。それは

chintaibest.com

である。そこで(4位の荒川区と5位の足立区については、この際ご退場いただくことにして)次のような根拠薄弱な仮説が成り立つ。

当ブログはシングルマザーによく読まれている。

もちろん、私はこの仮説を検証しようとは思わない。私がなすべきことは、なぜ、このブログが普通の人よりも、シングルマザーによく読まれているのかを解明することである(仮にそのような事実がないとしてでもある)。

結婚と出産を経験した女性は夫との関係では妻、子供との関係では母という安定した存在である。しかしシングルマザーは冷静な母であると同時に、(結婚経験がないか、離婚経験のある)情熱的な「女」でもある。つまりシングルマザーとは冷静と情熱のあいだを揺れ動く不安定な存在である。例えるならシングルマザーは普通の女性の放射性同位体 である(放射性同位体(中略)とは、ある元素の同位体で、その核種の不安定性から放射線を放出して放射性崩壊を起こす能力(放射能)を持つ元素を言う)。

シングルマザーはある種のエネルギーを放出する(そのエネルギーの大半は育児に消費される)ことによって、絶えず「女」として崩壊しつつある女性である。ただしシングルマザーの半減期は1万年と言われている。つまり1万年たってようやく「女」としての性質(「女」性)の半分を失うのであるから、10年や20年という短期間で失われる「女」性はごくわずかである。だから安心して「女」として情熱的に振る舞っていただきたい。その結果、新たな恋が生まれ、そしてその恋が再婚という実を結ぶことが当ブログの使命である、…と言いたいところであるが、現実に当ブログはそんな使命をもってはいない。否、どんな使命ももっていない。

当ブログは万人にとって、そして人生のあらゆる局面において、何の役にも立たない。このブログを読んだ結果、自己啓発ができるとか、パソコンのスキルが上達するとか、ストーカーを撃退できるとか、そういったことは絶対にない。何の役にも立たないが、それでも面白ければ普通の人にも読まれるであろう。しかし残念なことにこのブログは役に立たないだけではなく、面白くもないのである。

面白くもなく、何の役にも立たないブログを読むことは、多大なエネルギーが必要である。普通の人はそんなエネルギーをもっていない。だがシングルマザーは違う。彼女らは有り余るエネルギーをもっている。このブログを読むということは誰にとってもエネルギーの無駄遣いであることは言うまでもない。しかしシングルマザーにとってエネルギーを放出することは、より安定した状態に移行することであるから、彼女らにとってエネルギーの無駄遣いは、決して無駄ではない。

ちなみに小保方晴子さんもSTAP細胞という「生き別れの息子」をもつシングルマザーである。ただ彼女のエネルギーは「息子」を育てることではなく、「息子」が存在することを世間にアピールすることに消費されている。これもまたエネルギーの無駄遣いであるが、そうすることによって彼女は安定化しているのであるから、他人がとやかく言うことではない。

 

冷静と情熱のあいだ