蒼井そらさんに登場していただくのは一昨年の「私は生きるためにカメラの前で脱いでいる。服をきちんと着ているあなたは個人の欲望と人を騙すためにカメラの前に立っている」by AOI Sola - シュレディンガーの狸以来、二度目になる(といっても、わたしが勝手に登場させているだけであるが)。
タイトルの「釣魚島は中国のもの、蒼井そらは世界のもの」は中国における反日デモのスローガンである。
蒼井そらちゃんに昨年以来二度目になるインタビューを先週してきて、
反日デモで流行語になっていたことをどう思うか聞いたら、
「ネタとしてやっているだけですよ、きっと。ブームです、すぎちゃんみたいな」
「釣魚島は中国のもの、蒼井そらは世界のもの」 - ジャーナリスト 野嶋剛 公式サイト
わたしもブームを起こそうとして、スローガンを考えた。
これで小保方ブーム、起こりますかね。
起こるわけないですね。ということで、この話はこれで終わり。
小保方さんは訴えた。
実験ノートの番組での使用については、「(たとえ公共性・公益性があったとしても公開されることは)我慢ならない。何故なら、それには、私のこれまでの、全ての秘密が書かれているからだ。私が見つけた細胞の秘密、細胞の神秘、私の発見、私のその時の感動、それが全て書かれたものだった」と訴えた。
第233回放送と人権等権利に関する委員会 | BPO | 放送倫理・番組向上機構 |
私はツッコミを入れた。
実験ノートに感動はいらんやろ!!
例えば研修医がカルテに
HIV陰性確認、よかった(ハートマーク)
なんて書いたら、指導医からスリッパで後頭部をひっぱたかれること間違いなしだ。
研究者に感動はいらない。
なぜ私はこの物語が感動を強調していることを問題視するのか。
理由は簡単です。感動している人間は思考力が落ちて大事なことを色々と見落とし、判断を誤るからです。この物語に感動している方に、日本の農業の問題について冷静に考えることができるとは思えません。
「奇跡のリンゴ」という幻想 −感動ではなく数字を− - バッタもん日記
「STAP細胞」という幻想を見た小保方さんに言いたい。
感動ではなく、データを
小保方さんは研究者であると同時に(『あの日』を出版する前から)「作家」であり、STAP研究における実験ノートは「作家」小保方晴子が創り出した「物語」を記した書物なのである。この「物語」は2014年1月28日に完結した。感動的な結末であった。そして誰よりも感動したのはその「物語」の作者自身であろう。しかし事態は急展開し、彼女の心は怒り、憎しみ、悲しみ、失望といった様々な負の感情に支配されることになる。
そうした感情から『あの日』は生まれた。そこに見られるのは、理性的であることが要求される科学者が書いたとは思えないほど感情的な文章だ。『あの日』を読んで感動した人は「大事なことを色々と見落とし」ているはずだ。わたしは言いたい、
「この物語に感動している方に、STAP細胞の問題について冷静に考えることができるとは思えません」
最後に小保方ブームの到来を祈念して、スローガンをもうひとつ。
ハトのマークの引越センター、ハートマークの小保方晴子
わたし、はっきり言って阿呆です。