シュレディンガーの狸

このブログがなぜ"シュレディンガーの狸"と名付けられたのか、それは誰も知らない。

がん細胞もまたSTAP細胞である!?

前回の記事「「STAP細胞はあります」を正当化する小保方さんの論理 」で私は次のように主張した。

以上のように小保方さんのSTAP研究におけるSTAP現象とは、 STAP conditions が細胞を異常化する現象である。この現象はハイデルベルグ大学(STAP conditionsという語を用いたのはこの大学の研究者である)やワシントン大学の研究において、元々、異常な細胞(がん細胞)にも起こる(Oct4陽性やAP陽性を示す)ことが確認された(ただしそれらがSTAPがん細胞と称されることはなかった)。したがってSTAP細胞に特有の異常性については、今後の小保方さんの研究によって明らかにされるであろう。

以上の主張は、がん細胞はSTAP細胞ではないという認識に基づくものであった。しかし、「「Acidic extracellular pH of tumors induces octamer-binding transcription factor 4 expression in murine fibroblasts in vitro and in vivo」論文についての概説」の次の部分を読んだとき、この認識に疑問が生じた。

がん細胞の周辺にいる線維芽細胞に「OCT-4 の発現が誘導された」というのがこの論文のキーポイントなのですが、この論文で使われているがん細胞は、その細胞自身が OCT-4 を発現しているので、ウェスタンブロットや、RT-PCR という基本的な実験をやって、どの程度 OCT-4 が増えたのかを見せてほしかったと思います。

つまり私は、がん細胞もまたSTAP細胞なのではないかという疑問を持ったのである。そう考える理由は、がん細胞が自らSTAP conditionsを生成する「異常な細胞」であるという点である。

癌細胞では、糖代謝によって産生される乳酸によって癌組織内のpHが低下するだけでなく、グルコース代謝の過程(ペントースリン酸経路)で二酸化炭素の分泌が亢進し、これによりpHが低下することもあります

癌の転移を促進する酸性微小環境-癌の転移抑制への新展開 | 研究紹介 | 奥羽大学

こうして、がんという病は生体内で自然に起こるSTAP現象の結果である、と考えることができる。しかし、「STAP現象とは、 STAP conditions が細胞を異常化する現象である」という定義に照らし合わせると、STAP conditions(pHの低下)を生成するという、がん細胞の異常性そのものがSTAP conditionsに由来するのでけなければならない。そして、これは鶏が先か、卵が先かと似た話になってしまう。

実は、癌組織の細胞外pHが低下することは古くから知られていたのですが、局所の酸性pHによる影響で癌細胞自身の悪性形質が維持されているという機構については、これまであまり重要視されず、不明な点が多く残されています。局所での酸性pH刺激による癌細胞の悪性形質の発現機構を明らかにすることは、その経路を遮断する手段により遠隔転移などの癌細胞の悪性形質を抑制する新しい治療法の開発につながるため、重要な研究といえます。

(同前)

「局所での酸性pH刺激による癌細胞の悪性形質の発現機構を明らかにすること」ができれば、すなわちSTAP conditionsが細胞の「悪性形質」を「発現」させていることが明らかとなれば、がん細胞もまたSTAP細胞であると言える。

 

小保方さんが「論文化しようと考えていた」という「分化した体細胞がストレスを受けるとOct4陽性の細胞塊ができてくるまでの細胞の変化過程」の研究は、がんの「新しい治療法につながる」「重要な研究」だったのである。

 

STAP騒動はまだまだ続きそうですが、こちらの騒動は決着しましたね。

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