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シュレディンガーの狸

このブログがなぜ"シュレディンガーの狸"と名付けられたのか、それは誰も知らない。

「少なくとも Nature の査読者は不十分だとは思わなかったということは言える。」と言っているのは…

理研CDB副センター長の笹井芳樹博士である。「Nスペ」の中で(インタビューには応じずに)そのように回答している。

 Nature論文には「キメラマウスの細胞についてTCR再構成について調べた」と書かれている。それだけで十分だ、少なくともNature の査読者はそう思った、と笹井さんは言っているわけである。何が言いたいのかよくわからない。が、笹井さんが言いたくないことはよくわかる。「キメラマウスの細胞についてTCR再構成について調べたが、再構成は見られなかった」ということが言いたくないのである。

キメラにTCR再構成が見つかるとそれは『T細胞のような分化した細胞からも万能性を有するSTAP細胞が出来た』という強力な証明であり、STAP現象は揺るぎないものになる。

そう言っているのは慶応大学医学部教授の吉村昭彦博士である。

http://new.immunoreg.jp/modules/pico_boyaki/index.php?content_id=350

 

Nature論文には「STAP細胞についてTCR再構成について調べた結果、再構成は見られた」と書かれている。 Nature の査読者は同じ論文にそのSTAP細胞から作られた「キメラマウスの細胞についてもTCR再構成について調べた」と書いてあるので、てっきり「キメラマウスでも再構成が見られた」と勘違いしたのではないか。Nature の査読者にそう勘違いさせるには「キメラマウスの細胞についてTCR再構成について調べた」と書くことが必要だ、笹井さんはそう思ったのである、と考えるのは下種の勘ぐりであろうか。

笹井さんは嘘つきではない。また笹井さんはもちろん馬鹿ではない。したがって馬鹿正直ではない。馬鹿正直に「キメラマウスの細胞についてTCR再構成について調べたが、再構成は見られなかった」などと書くと、「STAP現象は揺るぎないものに」ならない。

さすが、論文の天才である。