「画像を加工するに際して、悪意はなかった」と主張する小保方さんに対して、記者が突っ込む。
「あなたにとって『悪意』とは何ですか?」
小保方さんはこの質問には答えられなかった。
そこで弁護士さんが助け舟を出す。
だが、中立的な立場にある弁護士は「悪意」について次のように語る。
STAP論文「不正があった」とする理研調査委「最終報告書」 弁護士はどう見るか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140407-00001380-bengocom-soci
「そもそも、ねつ造や改ざんなどの『研究不正行為』とは、意図的に行った行為をさします。この点、理研の規程では、『悪意』と表現されていますが、規程に定められた『悪意』とは、何か悪いことを企てるという意味ではなく、『意図的であった』という意味ですので、注意してください」
すでに小保方さんは「悪意」があったことを自白している。つまり画像を「見やすくする」という意図をもって加工したことを認めているのである。
私が小保方さんの会見で一番、驚いたのは
「STAP細胞を作るにはコツがある」という発言である。
実は、小保方さん以外の人にSTAP細胞が作れないのは、それを作るには彼女自身が気付いていない「コツ」のようなものがあるのではないかという可能性がささやかれていたのである。なぜ「彼女自身が気付いていない」という注釈が入るかというと、小保方さんがそのコツに気付いていれば、当然、それを公表していたであろうからである。実際、理研は論文とは別に「多くの研究者が今回の現象を再現するための一助として、細かいノウハウを説明する実験手技解説」を公表している。
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140305_1/
この「解説」の作成には小保方さんも参加している。にもかかわらず肝心のコツについては何も書かれていない。
そのことは会見で、そのコツの具体的内容について質問されたとき(現時点では)「公表できない」と答えたことから明らかである。
これは、今まで再現実験に取り組んできた研究者にとっては「馬鹿にするな」と言いたくなる話ではないだろうか。
ところで、小保方さんは理研の検証実験に際しては「コツ」を教えるのだろうか?
そして、この「コツ」こそが、小保方さんが研究者として生き延びるための命綱なのだろうか?
そうだとすれば、小保方さんが一般には公表できないとする理由も理解できる。
そうだとすると、小保方さん、顔に似合わず、なかなかしたたかですね、
という勝手な憶測で今回はおしまい。