シュレディンガーの狸

このブログがなぜ"シュレディンガーの狸"と名付けられたのか、それは誰も知らない。

STAP cellにおける奇妙な現象についての仮説と検証

Because of the inability clone STAP cells from single cells, we must await future technical advancement to examine whether their dual-directional differentiation potential at the population level may reflect one totipotent state at the single-cell level or two different states  of STAP cells coexisting (or fluctuating between  them)  in  culture.

これは学とみ子さんがブログで引用した英文である。英語が読めない私は早速、Googleに翻訳を依頼した。結果は「なんじゃ、こりゃ~」であった。以下がGoogle訳である。

STORE検索外部リンク| GeNii検索外部リンク| PORTA検索外部リンクSTAP細胞STAP cell、STAP cell、STAP cell、STAP cell、STAP cell、STAP cellまたはそれらの間で変動する)。

もはや誤訳ですらない。これが今回報告する「STAP cellにおける奇妙な現象」である。何がGoogle翻訳を狂わせたのか。私はその原因が英文の中に有るとの仮説の立て、検証してみることにした。まず原文の中にある全角、半角が入り乱れた不規則なスペースが原因ではないかと考え、それらを半角に統一してみた。が、何も変わらなかった。次に唯一まともに訳されている「(or」に続く赤字の部分を削除して翻訳を依頼してみた。すると変化があった。翻訳文は次のようになった。

STORE検索外部リンク| e-seeds検索外部リンク| GeNii検索外部リンク| PORTA検索外部リンクSTAP細胞STAP cell、STAP cell、STAP cell、STAP cell

()内の「STAP cell」という語の数が6から4に減り、新たに「e-seeds検索外部リンク」が追加された。最初、PORTAで検索したときには、こんなんがヒットした。
www.porta.co.jp

そこで京都駅前の地下街とSTAPの関係について考えた。ひょっとして小保方さんは地下に潜り、現在、京都に潜伏中という極秘情報を伝えようとしたのかもしれないとも考えたが、新たに追加された「e-seeds」のおかげですべての謎は解けた。PORTA以下、4つのサイトはすべて学術論文のデータベースなのである。ちなみにSTOREとはJ-STORE、e-seedsとはe-seeds.jp検索 、GeNiiとはCeNii、PORTAとは国立国会図書館デジタルアーカイブポータルのことである。

そこで次のように考えた。まずGoogle翻訳は原文を読んで「STAP cell」が重要なキーワードであることを認識した、と同時に自分が混乱して翻訳が不可能であることを依頼人に表明した。その混乱の度合いを示すのが「STAP cell」という語の数である。 「(or」に続く部分が混乱に拍車をかけ、混乱は最高レベル6にまで達した。しかしその部分を削除した結果、混乱レベルが4まで軽減した。しかしレベル1まで下がらないと翻訳不能である。それでも「e-seeds」という新たなヒントを追加することができた。混乱レベル4のGoogle翻訳にできることといえば、「STAP cell」という語を頼りに依頼人に少しでも役に立つ情報を提供することしかない。そういうわけで学術論文のサイトを紹介した。「わたしにはここまでが限界だ、後は君が自分の力で何とかするのだ」との私への熱いメッセージだと思うと、涙が込み上げてきた。

さて「京都駅前の地下街とSTAPの関係」に関する考察からここまでは私の(合理性のある)妄想であった。検証に戻ろう。Google翻訳はなぜ混乱したのか。その理由として考えられる仮説のひとつとして「may reflect」の主語は何であるかがわからなかったという説が挙げられる。私にもわからないが、とりあえずその語の前に「It」を挿入し、ひとつの文を二つに切断してみた。それが以下の文である。 

Because of the inability clone STAP cells from single cells, we must await future technical advancement to examine whether their dual-directional differentiation potential at the population level. It may reflect one totipotent state at the single-cell level or different state of STAP coexisting (or fluctuating between them) in culture.

この英文においては混乱は完全に収拾された。以下、Google翻訳による訳文である。

単一細胞由来のクローンSTAP細胞が不可能であるため、我々は集団レベルでのそれらの二方向性分化の可能性を調べるために将来の技術的進歩を待たなければならない。 それは、単一細胞レベルでの全能性状態または培養中に共存する(またはそれらの間で変動する)STAPの異なる状態を反映し得る。

翻訳が正しいか間違っているかは問題ではない。問題は訳文が筋の通った日本語になっているという点にある。少なくともPhrase Saladではない。これでGoogle翻訳の混乱の原因は、彼が「may reflect」の主語を認識できないことにあったという説が実証された。

STAP cellにおける奇妙な現象について私の手で解明できるのはここまてである。意味不明の訳文に、なぜSTORE、e-seeds、GeNii、 PORTAという文字が現れるのかは謎のまま残った。私はこの不思議な現象が霊の仕業であると考え、それをPORTAガイスト現象と命名する。 

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